語源の旅

こんにちは。最近はブログの更新を怠っていましたが、今とてつもなく暇なので久々に書きます。

さて、今回のテーマは語源です。
前に書いた「馬鹿は風邪をひかない」もそうですが、日本語には矛盾をはらんだ表現や言葉がいくつかあります。
そのような言葉がなぜできたのか、その語源を探ってみよう、というのが今回の趣旨です。

パソコンのバッテリーが切れそうなので手短に。
まずは「踏んだり蹴ったり」です。
ご存じの通り、トラブルが度重なってひどい目に遭う、という意味の言葉ですね。
しかし、ちょっと考えてみてください。「踏む」も「蹴る」もどちらも加害者側の行為です。
被害を表すなら「踏まれたり蹴られたり」の方がふさわしい。

調べてみました。
語源としては、殿様の大事にしていたものを踏んだり蹴ったりしてしまったことが原因で切腹を命じられたという説や、汚物などを踏んだり蹴ったりしてしまうとイヤだからという説があるみたいです。
これらはネットの情報なので信憑性がどこまであるかはわかりませんが…。

言語学的には、もとは加害者側に使われる言葉だったものの用法が変化したという説が有力みたいです。

続いては「お開き」です。
宴会などが終わるときに用いられる言葉です。
終わり、つまり閉会なのに「お開き」とはどういうことなのでしょうか。

調べてみると、祝宴の場では「終わる」や「閉める」というのは忌み言葉なのだそうで、代わりに逆の意味の言葉を代用したものらしいです。
するめのことをあたりめと言ったり、アシのことをヨシと言ったりするのと同じですね。
また、本来の語源は戦国時代の武将の退陣にあるという説もあります。

一見自己矛盾するような言葉でも、語源を知れば納得がいきますね。
他にもいくつかネタはありますが、そろそろバッテリーが限界なので、この辺でお開きにします。
それではまた。