ゆるキャラ論
こんにちは。
昔はこんなにかわいくはなかったのですが…
(参考画像:イメチェン前のトライくん)
昔の印象が強かったので、トライくんが三位になったと聞いたときは本当に驚きました。
アレ(参考画像)が全国で3番目に人気なわけがない。
ということで、今回はゆるキャラの話です。
調べてみると、思ったよりもその歴史は古いみたいです。
2010年からゆるキャラグランプリが始まり、徐々にブームがやってきました。
こうなってくると、あまり良くないですね。
ゆるキャラグランプリの結果を見ても、記憶に残るのは上位のいくつかだけで20位以下となるとどれもおんなじに見えてしまいます。
なんだかよくわからない町の、同じような雰囲気のキャラクターがうごめき合っていても、興味が持てません。
こうなると、効果が出ませんよね。せっかく税金を使って地域をアピールしようとしているのに、これではだめです。ゆるキャラも没個性は良くない。
しかし、皆さんもご存じのように、成功したゆるキャラもたくさんいます。
それはどのようなものなのか。大きく分けて二つのタイプがあると私は考えます。
これは強いですよね。そもそもライバルが少ないので、ある程度のかわいさがあれば人気が出た。
ゆるキャラブームの火付け役ともなったグループです。
二つ目。ものすごく個性の強いもの。
没個性がだめなら個性的になっちゃえば良いじゃない、という考え。
下の画像を見ていただければわかると思いますが、こんなのがいたらイヤでも気になってしまいますね。うまい作戦です。
(左:にしこくん、右:オカザえもん)
特に県のキャラクターは強い。
2012年以降ゆるキャラグランプリでは常に中位以上に入り続け、県内トップをキープしています。
答えは簡単です。露出が多いから。服を着てないとかそういう話じゃないですよ、念のため。
特に田舎の村ではイベントもそんなに多くないため、なかなかお目にかかることができません。
この時点でも県のキャラクターの強さは圧倒的です。
(参考画像:信州デスティネーションキャンペーン)
ですが、上に挙げた三つのタイプ(元から有名、超個性的、県のキャラクター)以外はそもそも注目されづらいので増やす以前に露出がほぼありません。
ないのなら、機会を作れば良い。たとえば、冒頭で紹介したトライくんの躍進の裏には、ラグビーワールドカップの誘致とそれに合わせたイメージチェンジ戦略がありました。
ありきたりなゆるキャラを作っただけでなんの戦略もなしに地域PRをしようとしてもうまくいくわけがありません。
それどころか、税金の無駄遣いだと住民からの反感を買ってしまう。
それぞれに個性がありその中にかわいさを見いだす、これが本来のゆるキャラというものだと思います。
最後に、私の推しキャラであるいしきりんを紹介したいと思います。
2010年のゆるキャラグランプリでは六位を獲得しています。
本当にかわいい。いつまででもみていられる気がします。
それではまた。