今日は何の日(11/11)

こんばんは。
今日は何の日でしょうか?

そう、ベースの日。1が四つ並んだ姿がベースの弦に見えますね。
他には。はい、電池の日。漢字の十一は、確かにプラスとマイナスに見える。
ほか。調べてみると、麺の日下駄の日、もやしの日、煙突の日、箸の日、挙句の果てにはチンアナゴの日、なんてのもあるそうです。もはや何でもあり状態。

え?重要なのを忘れてるって?
あえて言ってないんです。実のところ、私はあんまりその行事が好きじゃない。
みんなでポッキー持ち寄って食べて、って何が面白いんだ、と思ってしまうわけです。
それならまだチョコがもらえなくてもバレンタインのほうがましだ。

でも、不思議に思いませんか?なぜ大半の若者はこの日になると一斉にポッキーの大量消費をするのか。
ポッキーの日だから、とか馬鹿な事言わないでくださいね。
毎月29日は肉の日だ、と言われてあなたは肉を買いに行きますか?
11月26日はいい風呂の日ですが、だからと言って近所の銭湯にはいかないでしょう。

何を言ってるんだね、あたしゃ肉も買うし風呂屋にもいくよ、と反論する人もいるでしょうが、よく考えてみてください。肉を買ったり風呂に行ったりするのは、その日に合わせて値引きがなされているからではないでしょうか?
それに比べて、ポッキーは特にこれと言って値下げはしていません。なのに、肉や風呂よりも売れている。そこですよ、ポッキーがすごいのは。

さて、ここからが本題。なぜポッキーが売れるのか。
いろいろ考えてみましたが、一番の要因はやはり「身近さ」でしょう。
若者、特に中高生にとってはこの身近さがとても重要になります。彼らの世界は本人たちが思っているより狭いので、知らず知らずのうちに身近さに頼ってしまうんですね。

で、です。ポッキーは身近さという点ではだいぶ強いのではないか、と私は思うわけです。そこら辺のコンビニやスーパーで買えるし、うまいし、なけなしのお小遣いでも買える。最強じゃないですか。
その強さは江崎グリコがポッキーと同等に推しているプリッツをしのぐほど。
こんなのと比べたらチンアナゴなんて完敗ですよ。まったく。

そして、若者というのは何かにつけて騒ぎたがるものです。だけど一人では騒ぐ勇気がない。なんという軟弱さ。
そこにうまくつけ込んだのが江崎グリコ。11/11はポッキーの日ですよ、みんなで食べて盛り上がりましょう、なんて言われたら若者は大歓喜。日本中は熱狂の渦に巻き込まれます。
何せ普段から身近にあるポッキーがあれば、日本全国の同世代の仲間と騒ぐことができるのだから。今の時代はSNSが発達しているので、まさに全国と、リアルタイムで盛り上がれるのです。江崎グリコ恐るべし。

あくまで私の考えですが、ポッキーの日の爆発的ヒットの背景は大体こんな感じなのではないでしょうか。

最近ではなんか「シェアハピ」なる言葉もできているみたいで、ますます私の理解を超えてきているポッキーの日ですが、日本中の若者たちが盛り上がっている以上、この波に乗るしかないような気がします。
長々と書いてきましたが、要は売り手側の意図と消費者の欲求がうまい具合にかみ合った結果、ポッキーの大量消費が生まれたのではなかろうか、ということです。

それではまた。シェアハピ!!!